友の会・ティールーム・カタツムリの内緒話
 

     P.6  リコーダーとチェンバロで   チェンバロを弾く?    発売しました!



  【リコーダーとチェンバロで】

 別な場所でも書きましたように、思いがけず新しい企画が始まりました。
 ほんとうに嬉しい…事務局一同、アルコール抜きで祝杯を挙げました。
 あ、堀江さんのアルコール許容量は、1cmです。
 いえ、ジョッキじゃなく、コップの底から…つまり18ccほどですね。
 
 企画会議のメンバーは社長以下総勢1名+α。この「α」が誠に有り難く、
 猛暑にかかわらず元気にスタート、まずはタイトルが決まりました。


   堀江はるよチェンバロ・シリーズ 1
   「小曲集はるのむこうへ
     〜リコーダー&チェンバロ〜



 今回は初心に返って手作りとあって、印刷屋さんは堀江さんが足を運べる場所、
 お目にかかって打ち合わせの出来る範囲…という条件で探しまして、無事発見。
 まずは自筆譜用の五線紙を発注。とっても良い具合に出来てきました。

 さて、清書にかかるべし…ですが、暑さで写譜ペンが異常を来たし、
 インクが涙のようにポロポロ出てきてしまって、どうにもなりません。
 已む無く後回しにして、文章のことなど検討していましたら、なんとNYから
 新田和繁さんにお願いしていた表紙のイラストが、もう届きました。


 新田さんのブログで、原画が見られます。
 素敵な詩が添えられています。


  リンクをコピーいたしますので、どうぞご覧下さい。
   http://kazustudio.exblog.jp/d2010-09-07



                        2010.9.17


 




  【チェンバロを弾く?】

 リコーダー&チェンバロの曲を作曲しましたが、堀江さんの家にチェンバロは
 ありません。すべては想像力による作業…だったのですが、思いがけず他所様の
 チェンバロで自作を試奏する機会を頂戴しまして、只今そのために準備中です。

 自分の作った曲ですからカンタン…と思うのですが、これがそうではないんだそう。
 堀江さんは作曲をする時、自分が弾くかもしれないなんてこと考えてないんですね。
 どなたか上手な方が演奏をして下さる…という前提で、楽しく書いてますから、
 自分が弾くことになると(ど、どうしよう!)大騒動です。

 まず、譜面にエンピツで指遣いを書き込むことから始めて、目から頭、頭から手へ
 情報の伝達ルートを作ります。でも、作曲って文章と同じで、決定稿を作るまでに
 あれやこれや推敲してるんですね。ですから頭の中には「使わなかった音の情報」が、
 隠しファイルみたいに残っていることがありまして、これが混乱の元となります。

 それにチェンバロって、見かけはピアノに似ていますが、実はとっても違うんです。
 同じなのは格好だけ…でもないけれど、ピアノでチェンバロの練習をしようというのは、
 ほんとは無理。その無理をナンとかしようというので、これが工夫のしどころ。
 まずはピアノの前に坐って、“これはチェンバロよ、これはチェンバロよ”と呪文を
 唱える…というのはウソですが、まぁ殆どそんな気分のようです。

 堀江さんは、ピアノの前に坐ると足はペダルを探して自動的に前へ出てしまうという、
 根っからのピアノ人間ですから、さぁて…どうなるんでしょうかねぇ。
 ちなみにチェンバロには、ピアノのペダルに該当するものはありません。


 そんなわけで、日常の必須事項を除いては…これが結構多いんですが…残る時間は
 寝ても醒めても頭の中はチェンバロを弾くことばかり。
 上の空で包丁を使って爪を削っちゃったり(指でなくて良かった!)の毎日。
 つまり今月15日のホームページの更新は、この記事だけとなりました。

 走り書きの乱文、今回に限り、どうぞお許し下さい。


   友の会ティールーム・編集室一同

                        2010.10.15





  【発売しました!】

 途中経過はお話する間もなく、スタートから半年がアッという間に過ぎまして、
 堀江はるよリコーダー&チェンバロ シリーズ1「小曲集はるのむこうへ」は完成。
 2011年2月14日、発売いたしました。

 良かった良かった…と大喜びするかと思いきや、堀江さん、今回は妙に静かです。

   “どうしたんです、嬉しくないんですか?”
   “う〜ん、何だかボーッとしちゃって…”

 そりゃそうでしょう。去年の8月以来、この曲集にかかりきりでしたもんね。
 原稿の作成、編集、レイアウト、印刷の打ち合わせまで、一人でやりましたよね。
 良く頑張りましたって誉めてあげたい。

   “それがね、一人でやったっていう気がしないの”
   “イラストは新田さんですね。それと切っかけになるメールを下さった方、
    推薦文を下さった嶋和彦さんを始め、応援して下さった皆様…”
   “そう、それはもちろんなんだけど、その他にね、私の後ろに人が居るの”
   “はぁ? 背後霊ですか? そういうお話ならゴカンベン!”
   “そうじゃなくて、えーとね、うまく言えないなぁ”

 あのね…と話が長くなるのを要約しますと、下記のごとく。

   “今まで仕事をご一緒した方々から学んだことが、ワーッと一つに集まって、
    それで、この新しい「小曲集はるのむこうへ」が出来たって気がするの”

 個性って何かしら? 学んだことの一つ一つは、他人様の知恵なのよね。でもこうして
 出来た曲集は、私でなければ作れない、私の作品なの。個性って接着剤か触媒のような
 ものかしら。私、自分が「粟おこし」みたいな気がしてきた…と、又もや訳の分らない
 ことをつぶきやきはじめた堀江さんを残して、カタツムリは郵便局へ。

 そろそろお申し込み葉書が届きはじめました。本日受注の分は本日中に発送を!
 近くに本局があって、夜間も受付けてくれるので誠に便利です。

 雪の残る道、ショールを巻いて足元に気をつけながら、
 夜行性カタツムリのお出ましです。


                        2011.2


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