四月の手紙


      弱い者は 強い者を あてにする

      甘えた気持で 安易に頼ろうとする という誤解を

      少なからぬ人が持っているように 私は思います


      そもそも "弱い者"と "強い者"の定義から

      始めなければならない問題…ではありますが



      女性で 地位も 名誉も お金もない私は

      弱い者と 思われやすかったのでしょう

      これまでに そうした残念な誤解を

      されたことが 何度かあります


      私はただ 協力が得られるかどうか

      対等の立場から 尋ねただけだったのに…

      ふり返って "あ~ぁ”と思います



      人は皆 強者でも弱者でも ありません


      なのに コミュニケーションの最初に

      相手を弱者に 自分を強者に 色分けして考える

      そうした "強者の義務感”から発した行動は

      どこかに無理があって いつか破綻します

      それって つまらない…



      様々な「格差是正」が言われます

      その基本に欲しいのは "弱者へ配慮”ではなく

      一心に生きている 個々の人間への 尊敬です


堀江はるよ
 ともかくどる…
   
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