五月の手紙
藤沢周平を読んでいます。
もう何度も読んだ「蝉しぐれ」
今 心を惹かれるのは
背景に広がる 自然の描写
物語は主人公が 家の裏の小川で
顔を洗う場面に始まります。
私も 近くの小川で
水に手を入れて 遊びました。
でも それは ずっと昔です。
くねくねと曲がっていた川は
今は 真っすぐになって
高くなった両岸には 柵があり
コンクリートの遊歩道が通っています。
川の水が溢れることも無くなって
それはそれで 良いことなのだけれど
失われた景色が 私は恋しい…
小川で洗濯なんて したくないけれど
切ったり切られたりも したくないけれど
あの景色の中に 身を置きたくて
何度目かの「蝉しぐれ」を読んでいます。
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